PC操作でマニュアルを自動作成するソフトが売れていますね
突然ですが、会社でマニュアルの作成をした経験っておありですか?
たとえば、特定のシステムの使い方を、全社員に覚えてもらう必要があり、その操作方法をマニュアル化しなければならないなんてこと、たぶん良くあることかと思います。で、実際にマニュアルを作成するとなると、これが大変な作業なんですね。
まず、全画面のスクリーンショットを取って、これに説明文をつけなければなりません。
また、スクリーンショットにも画像編集が必要となったりしますよね。たとえば「ここにパスワードを入れてください」なんて感じで吹き出しをつけたり。
企業におけるマニュアル作成の需要は、年々高まるばかりだそうで、これにかかる人件費も決してバカにはならないボリュームとなりつつあります。そこで登場するのが、PC操作でマニュアルを自動作成するソフトってわけです。この手のソフトって今まであんまりなかったようで、結構な反響を得ているんだそうです。
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マニュアルを自動作成するソフトって実際には?
記事になっていたソフトはテンダ社によって開発されリリースされた「Dojo」というものでした。既に2000社を超える会社が導入しているんだそうで、今後さらに売れそうな勢いです。
「Dojo」を使うことで、誰でも簡単にきれいなマニュアルが作れるというのが売りなんだそうですが、情報システムやアプリケーションを普段どおり操作するだけで、対象システムの画面と操作手順を自動的に記録してくれるので、いちいちスクリーンショットを取り集める必要がないんだそうです。また、動画などの作成も簡単にできることから、教育用の eラーニング・コンテンツとして、Web上に公開することもできるそうです。
実際にはどのような機能を持っているわけ?
基本的な機能としては、アプリケーションやWebサイト上でのマウスクリックやキー押下といったユーザー操作をトリガーにして、操作ログとその時点の画面を記録することができるんだそうです。また、その記録をもとに、操作マニュアルを自動作成していくことができるといいます。
ユーザー操作に則して、必要なスクリーンショットを自動的に撮影、コメントを付与すべきテキストボックスを選び出して、説明用のボタン画像や赤線などの自動作成するので、それを編集して、マニュアルを完成させていけばよいとのこと。便利ですね。
なお、出力できるファイル形式は、Word、Excel、PowerPoint、PDF、HTMLといった静的コンテンツのほか、DHTML、Flash、AVIといった動的コンテンツに対応する。また、スマートフォン向けに最適化した動画形式や、eラーニング向けファイル形式のScorm、テンダのeラーニング向けスコアリングソフト「ScoreBook」のファイル形式にも対応そうです。
もともとこのソフト、マニュアル作成をアウトソースで企業から受託していたテンダ社が、社内の作業効率を上げることを目的として開発が開始されたそうで、つまりは、ユーザニーズを起点としていることが、便利さを追求できた要因ではないかと思います。
今後は、マニュアル作成で頭を抱えたり、残業の毎日を繰り返すなんて心配はなさそうですね。
とても便利そうなソフトウェアなので、ご紹介してみました。会社でマニュアル作成に多大な労働力を必要としているのであれば、検討して損はないソフトウェアだといえそうですね。