月額2000円以下で使えるスマホの内訳
エディオンから、限定1000台で月額1934円から使えるスマホが販売されましたね。
「俺って毎月6000円近く払ってるのに、なんで2000円以下でサービス提供できるわけ?」
と思われた方もいらっしゃったかもしれません。
このサービスは、データ通信費、本体代金など合わせて月額1,934円から利用できるものであり、「エディオンセレクトスマートフォン」というんだそうです。
多分は即完売なんじゃないかと思います。でも、焦る必要はありません。ひとつのサービスがリリースされ、それが好調に推移した場合、続々と他社が同様のサービスを考えてはリリースするものなので。
また、この価格帯でのサービス、実は自分で組み合わせることで実現することもできます。今回はそんなお話を、このエディオンセレクトスマートフォンのサービス内容を参考に、お話ししていくことにしましょう。
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データ通信サービスに「OCNモバイルONE」を利用
エディオンセレクトスマートフォンでは、データ通信サービスに「OCNモバイルONE」を採用しています。「OCNモバイルONE」は、1日当たり50MBまでは、下り最大21.1Mbpsまでの通信が可能となっています。また、このデータ量を超過した場合、その日は最大200kbpsに制限されるという制約がついています。
このサービスの使えるところは、「1日当たり」のデータ量によってサービスが制限される点にあります。つまり、その日使いすぎて最大200kbpsに制限されたとしても、午前0時になれば、再び下り最大21.1Mbpsの通信環境に戻るという点です。
制約付きではありますが、SNSやメールのやり取りが中心であり、Webもちょっとした調べ物をする程度ということであれば、1日50MBでも十分に使えるデータ量といえます。また、最大200kbpsにまで落ちたとしても、ブラウジングに大きな支障がでるような感じは受けません。
ただし、この際、動画を見たり、アプリケーションをダウンロードするのは少々難しくなることを覚悟する必要があります。
「OCNモバイルONE」の月額基本料は、税込972円となります。
音声通話には「050 Plus」を採用
エディオンセレクトスマートフォンでは、音声通話に「050 Plus」を採用しています。
「050 Plus」は、スマートフォンなどで音声通話を実現するためのIP電話サービスであり、通常価格では、月額324円で利用することが可能です。
「050 Plus」を利用するためには、スマートフォンに専用アプリをダウンロードする必要があります。また、電話番号は「050」から始まる番号が付与されます。つまり、エディオンセレクトスマートフォンの場合、通常の携帯電話番号である「080」や「090」などの番号を利用することができません。また、これまで使っていた携帯電話番号をナンバーポータビリティで継承することもできないという制約があります。
ただし、メリットも少なくありません。「050 Plus」はIP電話であることから、通話料が一般の携帯電話における通話料よりもかなり割安になります。ちなみに、「050 Plus」から固定電話にかける場合3分間8.64円、携帯電話にかける場合には、1分間17.28円の通話料となります。
また、海外からでも日本と同じ通話料でかけられる上、「050 Plus」同士であれば24時間通話料無料となっています。
なお、「050 Plus」を利用し「OCNモバイルONE」とセットで申し込むと、月額162円となることから、エディオンセレクトスマートフォンはこれをセットで採用しているわけです。
つまり、データ通信料と通話基本料金の合計で1134円ということになります。
スマートフォン本体に採用されているデバイス
エディオンセレクトスマートフォンでは、当初1000台の限定発売において、本体にCoviaのSIMフリースマートフォン「Flea Phone CP-F03a」を採用しています。スペックを以下に示しています。
・OS: Android 4.2
・CPU: クアッドコアプロセッサー 1.2Ghz
・メモリ: Flash ROM4GB / RAM512MB
・表示: 4.5インチ / QHD IPS液晶
・カメラ: 500万画素
・カードスロット: microSDカード×1(SDHC対応)
・3Gデータ通信: W-CDMA (2100/800MHz)
・3GSIMスロット: 標準SIM×1、microSIM×1 (デュアルSIMスロット仕様)
最新のスペックとはいえませんが、クアッドコアを採用していることから、十分利用に耐えうるスペックといって良いかと思います。
デュアルSIMスロットを採用している点が特徴でしょうか。デュアルSIMスロットとは、一台の端末で任意に回線を切り替えられるものであり、たとえば、海外旅行などで、SIMを購入してさすことで、海外の回線をそのまま利用することが可能となります。また、国内においても、別契約のSIMと併用することもできるので便利です。
また、データ通信は、HSPAに対応し下り最大21.1Mbps、上り最大5.74Mbpsとなる一方、NFCにも対応しています。
HSPA(High Speed Packet Access)とは、NTTドコモなどが採用している第3世代(3G)携帯電話方式「W-CDMA」のデータ通信を高速化した規格で「3.5G」とも呼ばれています。また、NFC(Near Field Communication)は、1m以内の至近距離でデータ通信を行なう近距離無線通信の国際標準であり、日本国内やアジアで普及しているFeliCaや、世界規模で普及しているMIFAREなどの非接触ICカードの上位互換性を持つ規格です。
ちなみにこのデバイスは、新品でも2万円未満で単独入手可能です。
エディオンセレクトスマートフォンでは、このスマートフォンを月額800円とし、これに先のデータ通信料と通話基本料金の合計1134円を加算した、計1934円での利用を実現していたわけです。
エディオンセレクトスマートフォンを自前で
エディオンセレクトスマートフォンは、これまでの説明からもわかるように、格安のデータ通信とIP電話サービスを、格安のSIMフリースマートフォンで採用することにより、実現しています。このため、自前で同様のスマートフォンを組み上げることが可能です。
自前でスマートフォンを用意して、「050 Plus」と「OCNモバイルONE」をセットで契約するだけなんですけどね。
もし過去に使っていたスマートフォンが余っているのであれば、それを使っても良いでしょうし、中古などで買い求めても良いかと思います。
一点注意しなければならないのは、「OCNモバイルONE」はドコモの回線を借り受けたサービスであるため、スマートフォンはドコモ対応のものか、もしくはSIMフリー、他のキャリアのデバイスの場合は、SIMロックを解除したものなどを用意する必要があります。
あとは、「050 Plus」と「OCNモバイルONE」をセットで契約。
届いたSIMカードをスマートフォンに挿入するとともに、「050 Plus」アプリをダウンロードすれば、おおよそは完了するはずです。
ちなみにこの場合、月々のスマートフォン代金は不要となることから、通話料以外の基本的なコストは、月額1134円で済んでしまうことになります。
素敵な時代が訪れようとしていますね。うれしいです。